2025年4月24日(木)、中国のXiaomi(シャオミ)社は、同ブランドの最新スマートフォン『REDMI Turbo 4 Pro』を中国国内向けに発表した。
4月24日より既に販売が開始されており、公式サイト等にて注文できる。
中国国内向けの価格は以下の通り。
▼REDMI Turbo 4 Proの中国国内価格
モデル | RAM / ストレージ | 価格 |
REDMI Turbo 4 Pro |
12GB / 256GB | 1,999元(約39,300円) |
16GB / 256GB | 2,299元(約45,200円) | |
12GB / 512GB | 2,499元(約49,300円) | |
16GB / 512GB | 2,699元(約53,300円) | |
16GB / 1TB | 2,999元(約59,300円) | |
REDMI Turbo 4 Pro (ハリーポッターエディション) |
16GB / 512GB | 2,799元(約55,000円) |
※価格は1元 = 19.67円換算(2025.4.25時点)
2025年1月にリリースされた「REDMI Turbo 4」の上位互換にあたるモデルであり、価格はそこまで変わらず、性能のみが底上げされた高コスパなハイエンドスマホとなっている。
最新SoCの「Snapdragon 8s Gen 4」を搭載しており、公式によるとAnTuTuベンチマークテストにおいて240万点超えのスコアを記録したとのこと。画面内指紋認証に対応、2772×1280解像度の有機ELディスプレイを備えるなど、幅広い用途に適している。
今回、提携先より本製品(16GB+256GBモデル)を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
項目 | REDMI Turbo 4 Pro |
カラー | ホワイト系、ブラック系、グリーン系 |
OS | Xiaomi HyperOS 2 (Android 15ベース) |
ディスプレイ | 6.83インチ AMOLED |
解像度 | 2772×1280 |
リフレッシュレート | 最高120Hz |
ピーク輝度 | 3,200nits |
CPU (SoC) | Snapdragon 8s Gen 4 オクタコアプロセッサー |
RAM | 12GB / 16GB LPDDR5X |
ストレージ | 256GB / 512GB / 1TB UFS 4.1 |
カメラ | フロント:20MP(f/2.2) リア:50MP(f/1.5)広角・メイン+8MP(f/2.2)超広角 |
スピーカー | ステレオスピーカー内蔵(Dolby Atmos対応) |
バッテリー | 7,550mAh (90W有線急速充電、22.5W有線逆充電サポート) |
認証機能 | 顔認証、指紋認証(画面内) |
搭載ポート | USB Type-C 2.0 |
防水防塵 | IP68 |
通信規格 | Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、4G/5G、NFC |
対応バンド | 5G:n1/n3/n5/n8/n28A/n38/n40/n41/n48/n66/n77/n78 4G:FDD-LTE:B1/B3/B4/B5/B8/B19/B28A/B66 TDD-LTE:B34/B38/B39/B40/B41/B42/B48 3G:WCDMA:B1/B4/B5/B6/B8/B19 2G:GSM:B3/B5/B8 |
位置測位 | 北斗:B1I + B1C + B2a | GPS:L1 + L5 | Galileo:E1 + E5a GLONASS:G1 | QZSS:L1 + L5 | NavIC:L5 |
SIMカード | デュアルnanoSIMサポート |
マイクロSDカード | 非対応 |
本体サイズ | 163.10×77.93×7.98mm |
本体重量 | 公称値:約219g 実測値:約223g |
『REDMI Turbo 4 Pro』にはホワイト系、ブラック系、グリーン系の3つのカラーバリエーションが存在している。
筐体には金属フレーム+マット仕上げガラス(ホワイト・ブラック) or 光沢ガラス(グリーン) を採用し、スタイリッシュなデザインに仕上げている。
筐体サイズは163.10×77.93×7.98mm、重量は約219gで十分携行性に優れている。
IP68等級の防水防塵仕様となっており、外出先でも安心して利用可能。
▼ディスプレイは濡れた手でもスムーズにタッチ操作可能。
OSはXiaomi HyperOS 2 (Android 15ベース)を搭載。
6.83インチ有機EL(AMOLED)ディスプレイを搭載。2772×1280解像度と最高120Hzのリフレッシュレートに対応しており、美しく滑らかな映像を楽しめる。ピーク輝度は3,200nitsにも達し、明るい日中の屋外でもディスプレイの見やすさが保たれるだろう。
最新SoCの「Snapdragon 8s Gen 4」を採用。12GB / 16GB LPDDR5X RAMを搭載し、高負荷ゲーミングにも問題なく対応できる、ウルトラハイエンド級の性能を備えている。
▼AnTuTuベンチマークテストにおいて、2,406,698点の高スコアを記録したとのこと。
「REDMI Turbo 4」のスコアが約169万点であったため、もし公式の公称値が本当であれば、かなりの性能向上を果たしていると言える。
▼参考
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【2025年最新】スマホ&タブレットのAnTuTuベンチマークスコアまとめ(実測値)
更新履歴 2025/05/18:ベンチマーク表に「Blackview MEGA 8」を追加しました。 2025/05/07:ベンチマーク表に「OSCAL MARINE 2」を追加しました。 2025/ ...
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6000mm²の「3Dデュアルループ」氷封冷却システム搭載により、長時間の高負荷ゲーミングの際に、内部温度の過度な上昇を抑え、パフォーマンスへの影響を低減する。
ストレージは256GB / 512GB / 1TB UFS 4.1を用意。マイクロSDカードの挿入には対応していない。
顔認証に加えて画面内指紋認証にも対応しており、利便性は抜群だ。
NFCに対応するほか、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、5Gなどの高速通信規格の数々にも対応。
前面に20MP(f/2.2)フロントカメラを搭載。背面には50MP(f/1.5)広角・メイン+8MP(f/2.2)超広角の2眼構成リアカメラを搭載。非常に優れた写真撮影能力を備えている。
7,550mAh大容量バッテリーを内蔵し、長時間の連続使用が可能。90W有線急速充電をサポートするほか、22.5W有線逆充電にも対応。実用性は抜群だ。
製品本体および付属品
▼外箱の様子。今回のレビューではホワイト色を使用している。
▼内容物を全て取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- Redmi Turbo 4 Pro本体
- スマホケース
- マニュアル
- SIMカードピン
- 電源アダプタ
- USB Type-Cケーブル
▼90W対応の電源アダプタが付属。
▼スマホ本体の外観。6.83インチの大きめなディスプレイを搭載したスタイリッシュな外観。
▼前面中央には20MP(f/2.2)フロントカメラを搭載。
▼背面の様子。
▼背面には50MP(f/1.5)広角・メイン+8MP(f/2.2)超広角の2眼構成リアカメラを搭載。
▼本体重量は、実測で約223g。
163.10×77.93×7.98mm、約223gとスマホの中では比較的大きめな部類だが、携行性に支障はない。
▼ホワイト色の筐体には、金属フレーム+マット仕上げガラスを採用。手触りが良く、指紋や手脂などの汚れが目立ちづらい。高級感もある。
▼厚みは7.98mm。ポケット等に入れて持ち運んでも支障にならないだろう。
続いて、インターフェースについて見ていく。
▼本体右側面。電源ボタンと音量調節ボタンが搭載。
▼左側面の様子。
▼上部の様子。
▼下部の様子。カードスロット、Type-Cポート、スピーカーが用意。
▼付属のピンでスロットを開き、デュアルSIMカードの挿入が可能。マイクロSDカードの挿入には対応していない。
以上の通り、必要最低限のポート類のみが用意された、シンプルなデザインとなっている。
指紋認証・顔認証に対応
本製品は画面内指紋認証および顔認証に対応している。
▼画面内指紋認証の精度は優れており、非常にスムーズな認証・ロック解除が可能。利便性は抜群だ。
いずれの認証精度も優れており、複数の認証方法を選択できる点は嬉しい。
スマホケースが付属
本製品にはパッケージにスマホケースが付属する。
特にケースにこだわらないのであれば、そのままメインケースとしても十分使い続けられる品質だ。
▼スマホケースを装着した様子
『POCO X7 Pro』との比較
『REDMI Turbo 4 Pro』の前モデルの日本語版である『POCO X7 Pro』と並べて比較してみた。
▼『REDMI Turbo 4 Pro』(左) と『POCO X7 Pro』(右) をならべた様子。
▼筐体サイズ自体は、『REDMI Turbo 4 Pro』の方が若干大きめ。
AnTuTuベンチマークテスト
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
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Android端末でAnTuTuベンチマークテストを行う超簡単な方法(2025年時点)
2024年12月26日追記 記事内容を最新の状態に更新しました。 スマートフォン・タブレットなどのモバイル端末のスペック(スコア)を計測することのできるツールとして、『AnTuTu Benchmark ...
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結果として、約204万点のスコアを記録することができた。
性能区分 | 総合スコア | 性能の目安 | |
---|---|---|---|
スマホ | タブレット | ||
エントリー | 30万点~50万点 | 20万点~40万点 | 基本的な操作や軽量アプリの使用に適している |
ミッドレンジ | 50万点~80万点 | 40万点~70万点 | 普段使いの操作、一般的なアプリ、軽めのゲームに快適に対応 |
上位ミッドレンジ | 80万点~120万点 | 70万点~100万点 | 重めのアプリや3Dゲームもある程度快適に動作 |
ハイエンド | 120万点~150万点 | 100万点~120万点 | 高負荷な作業(動画編集、最新3Dゲーム)にも対応でき、スムーズなマルチタスクが可能 |
フラッグシップ | 150万点~170万点 | 120万点~140万点 | 最先端の性能を備え、最新ゲームやAI処理、マルチメディア作業に最適 |
ウルトラハイエンド | 170万点~ | 140万点~ | ゲーミング専用機並みの性能。最大限のパフォーマンスが必要なコンテンツや今後リリースされる最新アプリケーションに対応可能 |
前モデルである「Xiaomi Redmi Turbo 4」のスコアが約169万点、その日本語版である「POCO X7 Pro」が約162万点であったため、それらと比べると大幅なスコアアップを実現している。
ウルトラハイエンド級の性能といって差し支えないだろう。この価格でこれだけのスコアを記録できたのは素晴らしいの一言。仕事や動画視聴はもちろん、ゲーミング用のスマホを探している方にも間違いなくオススメできる。
それでは以下からは、実際に使用した感想について紹介していく。
2772×1280解像度・120Hzの美しく滑らかな描画
本機のディスプレイは2772×1280解像度、最高120Hzの高リフレッシュレートに対応しており、美しく滑らかな映像を楽しむことが可能だ。
▼リフレッシュレートは設定アプリより切り替えることができる。
▼ウェブサイト閲覧時も、細かい文字まで明瞭に表示され見やすい。高リフレッシュレートのおかげでページスクロールもなめらかで心地よい。
▼AMOLEDディスプレイの深みのある色合いが非常に綺麗で、ゲームや映画、アニメなどでもカラフルな映像を楽しめる。
映像コンテンツ視聴をメイン目的にスマホの購入を検討している方でも、満足度の高い体験が可能だろう。
▼なお、設定にて「AI HDR enhancement」「Color scheme」などの画質向上項目も用意されている。
ちなみに、デジタルルクスメーター「Vici LX1336B」を使用して画面の明るさを計測したところ、最高1,136nitの明るさを得られた。
▼明るさ最大(自動明るさ調整:オン)、「AI HDR enhancement」をオンにした状態で、真っ白なページの中央を測定。
なお、実際の見え方ベースでの明るさの目安は以下の通り。
明るさ (nits) | 実際の見え方・使用シーン |
---|---|
0~150 nits | 真っ暗な部屋での使用に適切。明るい場所ではかなり暗く感じる。 |
150~300 nits | 暗めの室内なら十分。明るい部屋ではやや暗く感じることもある。 |
300~500 nits | 室内使用では快適。カフェやオフィスの明るさにも十分対応。 |
500~700 nits | 明るい部屋や日陰の屋外で問題なく見える。直射日光下は少し厳しい。 |
700~1000 nits | 日陰や曇りの日の屋外で快適。直射日光下では「まあ見える」レベル。 |
1000~1500 nits | 晴れた日の屋外で十分見える。直射日光下でも大きな不満はない。 |
1500~2000 nits | 強い日差しの下でも快適。HDR動画視聴時は非常に鮮やかに映る。 |
2000~3000 nits | 強烈な直射日光下でもはっきり見える。HDRピーク輝度としても十分優秀。 |
3000 nits以上 | 眩しさを感じるほど明るい。屋外でも反射を感じにくく、最高の視認性。 |
本製品のディスプレイは、日中の屋外でも十分に見やすい輝度を実現できている。
あらゆるスマホ作業を快適にこなせる
本機のパフォーマンスを確認すべく、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証した。
ウェブブラウジングは基本的に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することが出来た。
▼ほとんどのウェブサイトが一瞬で表示される。
また、YouTubeやネットフリックスなどの動画サイトを閲覧した場合においても、スピーディかつ滑らかな動画再生が可能であった。
▼高画質設定の美しい映像を、スムーズに視聴することができる。
▼発色も良好。アニメから実写映画まで、満足度の高い映像体験が可能だ。
以上の通り、ウェブサイト閲覧や動画視聴においては、何の問題もなく快適に行うことができた。
ちなみに、当然のごとくWidevineはL1サポートとなっており、Amazon PrimeビデオやHuluなどのサイトにおいて高画質設定の映像を楽しめる。
また、今回使用した16GB RAMモデルは、最大16GBの仮想RAM拡張をサポートしている。
サウンド品質は良好
本機のスピーカーについて、音質を確認してみた。
▼音質確認の様子
率直に言って、音質は良好と言える。
本製品にはステレオスピーカー(Dolby Atmos対応)が内蔵されており、ズンズンと低音が響く感じこそないものの、中~高音域に関しては比較的クリアなサウンドを楽しむことができた。
最大音量設定時の音圧も比較的強めだ。ただしサウンド出力が一方向のみのため、音に立体感は無い。
高音質とまでは言えないものの、普通にアニメや映画を視聴したり、ゲームをプレイしたり、音声通話を行うぶんには全く支障のないレベルとなっている。
なお、設定アプリにはサウンド効果の調整項目が用意されており、イコライザーのプリセット等を切り替えることが可能となっている。
▼「Dolby Atmos」と「Xiaomi Sound」の2種類からサウンドエフェクトの切り替えも可能。
優れたカメラ性能
本機に搭載されているカメラの性能について簡単に確認した。
▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した写真。
20MP(f/2.2)フロントカメラに関して、画質は実に良好であり、全体的に明るく、ヒトの輪郭から表情までクリアに映し出すことが出来ていた。発色も自然で肉眼で見た場合に近い。激しく動いても気になるレベルの残像は発生しないため、見づらさを感じることもなかった。
自撮りだけでなく、ウェブ会議や授業など、オンライン通話用途に利用しても問題のない品質だ。
▼リア(背面)カメラで撮影した画像。
▼屋外撮影(1倍)
▼屋外撮影(4倍)
▼屋外撮影(10倍)
▼リアカメラで撮影した動画
50MP(f/1.5)広角・メイン+8MP(f/2.2)超広角の2眼構成リアカメラを搭載していることもあり、空気感が感じられるほど、非常に鮮明な写真を撮影できた。10倍ズーム時でも、十分に輪郭のクリアな遠景写真を撮影可能。
▼サボテンを接写撮影した写真。トゲの1本1本の毛先まで、明瞭に撮影することができている。
発色もフロントカメラ以上に良好であり、旅行や記念撮影用のカメラとしても十分に活用できる品質となっている。
ゲーミング性能の確認
本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。
『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時
まずは『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に操作することが出来た。
▼チャンク読み込み時にも全く重さを感じない。
▼処理の重くなりがちなバイオームでも、フレームレート低下やカクつきを感じることは無かった。
▼フレームレートは常時60fps前後安定でプレイできていた。
▼マインクラフトプレイの様子
(「Backbone One 第2世代」を使用)
クリエイティブやサバイバル、またはマルチサーバーに参加した際などにも、パフォーマンスは非常に安定しており終始スムーズなゲーミングが可能であった。
多くのアドオンを導入したり、友人らと多人数マルチサーバーに参加した場合でも、スムーズな動作でゲームを楽しめるだろう。
『PUBG』プレイ時
続いて『PUBG』の場合について。
まずグラフィッククオリティに関しては、現時点で最高設定の『ウルトラHDR』を選択できた。
▼フレーム設定はウルトラを選択可能。
実際に試合に参加してみたが、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、処理落ちやカクつきなどはまったく生じず、終始快適なゲームプレイが可能であった。
▼近くのテクスチャから遠くの風景まで、美しく描画される。
▼激しく動き回っても、ラグやフレームレート低下などを感じることはほとんどなかった。
▼滑らかな描画で鮮明なゲームプレイが可能。大きめの画面と鮮明な描画のおかげで、遠方も索敵しやすい。
▼現時点で最高設定の『ウルトラHDR』の場合、フレームレートは常時60fps前後安定でプレイできていた。
▼PUBGプレイの様子
この通り、『PUBG』に関しても十分に満足度の高いゲームプレイが可能であった。
『原神』プレイ時
続いて "激重" ゲームとしても有名な『原神』の場合について。
非常に重いゲームアプリとして有名な『原神』であるが、本機では全く問題なくスムーズにプレイすることが可能であった。
▼画質設定はデフォルト状態で "High(高)" に設定されており、デバイス負荷は "スムーズ" の状態。
▼画質設定を "Highest(最高)" まで上げるとデバイス負荷も高まるが、依然としてスムーズな動作が可能であった。
▼ゲーミングPC並みの高品質グラフィック&高リフレッシュレートで原神を遊べる。
▼激しく動いた場合でもカクつきや操作遅延を感じることはほとんどなかった。
▼ "最高" 画質設定でも、60fps前後安定のスムーズなパフォーマンスで原神をプレイすることができた。
さらに、「Wild Boost」モードをオンにした状態であれば、最高120Hzの超高リフレッシュレートでのゲームプレイを楽しむことができた。
▼原神プレイの様子
(「Backbone One 第2世代」を使用)
『原神』クラスの激重ゲームでもこれだけ快適に遊べるのであれば、ほとんどのゲームアプリがスムーズに動作するだろう。
ゲーミングスマホとしての運用にも十分に適していると言える。
Wild Boostモード時の発熱に注意
「Wild Boost」モードを起動すると、ゲーミングパフォーマンスが飛躍的に向上する一方で、長時間の高負荷利用が続いた際に、筐体背面から高い熱が生じるようになる。
発熱によるパフォーマンスへの影響は体感できなかった。しかし端末寿命の面でも、Wild Boostモードをオンにした状態で、数時間ものあいだ高負荷ゲーミングを行う際には、発熱に注意した方が良いだろう。
ゲーミング向け機能が充実
ゲームアプリプレイ時に、ディスプレイ端を中央に向けてスワイプすることで、ゲーミング用のツールウィンドウを表示できる。
▼パフォーマンスの切り替えから、画面録画、ボイスチェンジャーなど、ゲーミングに関する様々な便利機能を利用することが可能だ。
▼ビジュアルの向上設定項目も充実。
▼パフォーマンスに関する詳細な設定が可能。
本気でゲーミングを楽しみたい方にとっても、役立つ機能が豊富に搭載されたスマホとなっている。
長持ちする大容量バッテリー
本製品には7,550mAhの大容量バッテリーが内蔵されており、長時間の連続利用が可能だ。
実際に満充電の状態から5時間ほど処理の重いゲームアプリを連続して遊んでみたところ、25~30%ほどしかバッテリーが減っておらず、1日以上持続可能な充電残量を残していた。
▼バッテリーセーバーモードに変更することで、より長時間の連続使用が可能となる。
普通にスマホを利用する分には、1~2日ほど充電ケーブルに接続しなくても問題ないだろう。
また、本製品は90Wの高速有線充電にも対応しており、わずかな充電時間であっという間にバッテリーを回復できる点も嬉しい。
『REDMI Turbo 4 Pro』のまとめ
今回紹介した『REDMI Turbo 4 Pro』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- スタイリッシュで高級感のあるデザイン
- 汚れが付着しづらく、手触りも心地よい背面素材
- パッケージにスマホケースが付属
- 2772×1280解像度対応の有機ELディスプレイ搭載
- 120Hzリフレッシュレート対応
- AnTuTuベンチマークテストで約204点の優れたパフォーマンス
- 高画質リアカメラ搭載
- ゲーミング向けの機能が充実
- 120Hzゲーミングが可能
- 長持ちするバッテリー
- 90W有線急速充電サポート
- 性能の高さに対してリーズナブルな価格
悪かった点
- ワイヤレス充電に非対応
以上の通り、4~5万円前後で購入できるにもかかわらず、非常に優れたパフォーマンスを発揮する高コスパスマホとなっている。
筐体デザインはスタイリッシュで高級感があり、手触りも良好。価格以上の所有感を感じられるだろう。パッケージにスマホケースが同梱されており、購入後すぐに本格的なスマホ利用を開始できる点もGOOD。
最新SoCの「Snapdragon 8s Gen 4」を搭載しており、あらゆる作業を快適にこなせる優れたパフォーマンスを発揮。120Hz高リフレッシュレートをサポートすることで、ページスクロール時も滑らかで目に優しい。
画面輝度は実測で最高1,136nitを記録。日中の明るい屋外でも十分に見やすい明るさを備えている。
50MP(f/1.5)広角・メイン+8MP(f/2.2)超広角の2眼構成リアカメラの品質も良好。近景からそこそこの遠景まで、クッキリと捉えることができた。
ゲーミングに関しても、原神レベルの激重ゲームを最高画質設定でプレイした場合でも、最高120Hzの超高リフレッシュレートで快適に遊ぶことができた。ゲーミング向けの機能が充実している点も嬉しい。
ただ、個人的にはワイヤレス充電にも対応してほしかった。ワイヤレス充電にすっかり慣れた身としては、いちいちケーブルに接続する手間がメンドクサイ。
何はともあれ、間違いなく価格以上のクオリティを実現できている高性能スマホだと言える。メインスマホとしての使用にも十分に耐えうるモデルだ。
高コスパでゲーミング用途にも活用できるAndroidスマホを探しているのであれば、現時点で間違いなく選択肢の一つに入れても良いモデルとなっている。
前モデルのように、ぜひ日本向けモデルの発売にも期待したい。
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