数多くのゲーミングコントローラー(ゲームパッド)を世界中にリリースしてきたQRDは、同ブランドの最新モデル『QRD Junior E5 Mini』を販売している。
公式サイトにおける通常価格は税込5,170円。AliExpressでは割引込みでなんと3,000円前後で購入できる、非常にコスパに優れたモデルとなっている。
127×84×54 mm、約139gという非常にコンパクトかつ軽量な筐体サイズを実現する一方で、最大8時間の連続プレイが可能な450mAhバッテリーを内蔵。6軸ジャイロセンサー内蔵、振動機能、ターボ(連射)機能を搭載するなど、実用的な性能を備えている。
今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
ブランド | QRD |
モデル名 | QRD Junior E5 Mini |
公式サイト | https://qrdgame.com/ |
カラー | グリーン、ブルー、ピンク、ベージュ |
接続方式 | 有線 / Bluetooth 5.3 ワイヤレス |
対応デバイス(OS) | Nintendo Switch / Switch OLED / Switch Lite / PC / iOS / Android |
ジャイロセンサー | 6軸ジャイロ搭載 |
振動機能 | デュアルモーター搭載、4段階調整(0%・30%・70%・100%) |
ターボ(連射)機能 | 3段階切り替え(8回/秒、15回/秒、25回/秒) |
バッテリー | 450mAh |
連続使用時間 | 約8時間 |
本体サイズ | 127×84×54 mm |
本体重量 | 公称値:約139g 実測値:約139g |
今回紹介する『QRD Junior E5 Mini』は、非常にコンパクトかつ軽量な筐体サイズに対して、ゲーミングコントローラーとして本格的な性能を備えたモデルだ。
筐体サイズは127×84×54 mm、約139g。グリーン、ブルー、ピンク、ベージュの4種類のカラーが用意。サイズ的もデザイン的にも可愛らしい。小さな手にもフィットしやすく、手の小さな子供にもうってつけだ。
有線 / Bluetooth 5.3 ワイヤレスの2種類の接続方法をサポート。Nintendo Switch / Switch OLED / Switch Lite / PC / iOS / Androidなど幅広いデバイスに接続することが可能となっている。
コンパクトながらも、6軸ジャイロセンサー内蔵、振動機能、ターボ(連射)機能を搭載するなど、実用的な性能を備えている。
振動機能は4段階(0%・30%・70%・100%)から調整可能。
ターボ(連射)機能は3段階(8回/秒・15回/秒・25回/秒)から調整可能だ。
そして450mAhバッテリーを内蔵。最大8時間の連続使用が可能となっており、長時間のゲーミングにも余裕で対応できる。
製品本体および付属品
▼外箱の様子。今回のレビューではベージュ色を使用している。
▼内容物を全て取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- QRD Junior E5 Mini本体
- USB Type-Cケーブル
- ユーザーマニュアル
▼ユーザーマニュアルは日本語にも対応。
コントローラー本体
▼コントローラー本体の外観。
本体サイズは127×84×54 mmと非常にコンパクト。
▼Switchコントローラー(上)と本製品(下)を並べた様子。
▼一般的なゲーミングコントローラー(上)と本製品(下)を並べた様子。
他のゲーミングコントローラーと並べても、本製品が一回り小さいことが分かる。
▼本体重量は、実測で約139gと公称値通り。
サイズ的もデザイン的にも可愛らしい。小さな手にもフィットしやすく、子供にもうってつけだ。
▼非常に軽く、長時間持ち続けても手首が疲れづらい。
▼手触りはツルツルとしており、指紋や手脂などの汚れは目立たない。そして意外にも、安っぽさはそこまで感じられなかった。
続いて、コントローラーのインターフェースについて見ていく。
▼コントローラー左側にはアナログスティック(左)、十字キーが搭載。
▼コントローラー右側にはアナログスティック(右)、ABXYボタンが搭載。
▼コントローラー中央には、セレクトボタン(-)、スタートボタン(+)、ターボボタン、スクリーンショットボタン、ホームボタン、LEDインジケーターが用意。
▼コントローラー上側の様子。LT/LBボタン、RT/RBボタン、Type-Cポートが用意。
このように、コンパクトな筐体サイズに対して、ゲーミングコントローラーとしては一般的なインターフェースを備えたデザインとなっている。ボタン数が過度に多すぎないため、操作時に混乱することは無いだろう。
有線・ワイヤレス接続のいずれにも対応
本製品は有線接続(USB Type-C)、ワイヤレス接続(Bluetooth)に対応しており、いずれの場合もスムーズに接続を完了できる。
有線接続の場合
有線接続を行う場合は、Type-CケーブルでPCやゲーム機などと接続するだけで、利用準備が完了する。
なお、有線接続状態でスタートボタン(+)とセレクトボタン(-)を同時に3秒間以上長押しすることで、X-inputとD-inputのモードを切り替えることができる。
ワイヤレス(Bluetooth)接続の場合
PCやiOS・Androidデバイスと接続する場合、「Xボタン」と「ホームボタン」を同時に3秒以上長押しすると、中央のLEDインジケーターが点灯してペアリングモードに移行する。
すると、デバイス上に「Xbox Wireless Controller」もしくは「Pro Controller」のような名称で表示されるので、選択することでBluetooth接続が完了する。
ニンテンドースイッチと接続する場合、ホームボタンを3秒間以上長押しすることで、ペアリングモードに移行する。
すると、ニンテンドースイッチにコントローラーが認識され、使用可能状態となる。
小型ながらもシッカリとしたグリップ感がある
実際に『QRD Junior E5 Mini』を用いてゲームをプレイしてみた。
▼スマホゲームをプレイする様子
▼Switchゲームをプレイする様子
まず手に取って驚いたのが、127×84×54 mmというコンパクトなサイズに対して、シッカリとしたグリップ感があるという点だ。
筆者は179cm・95kgの比較的巨漢な部類であり、『QRD Junior E5 Mini』を初めて持った際には「小さすぎて操作しづらいのではないか」と感じた。しかし実際にゲームをプレイしてみると、グリップ部分がややふくらみを持たせたデザインになっており、安定したホールド感が得られた。
▼女性スタッフ(160cm・55kg)が持った様子。こちらの場合も握り込みやすく、操作しやすい。
そして重さも139gと非常に軽量なため、長時間握り続けても手が疲れにくいのが好印象だ。
スムーズで快適な操作感
オーソドックスなボタン配置のため、Switchコントローラーや一般的なゲーミングコントローラーに慣れている方であれば、違和感なく使えるだろう。各ボタンは軽めの押し心地で、カチッとした反応の良さがある。
有線時はもちろん、Bluetooth接続時も、操作の遅延はほとんど感じられなかった。無線通信距離は8m以上と余裕があり、リビングなど広めの空間でも安定して使用可能。入力遅延がシビアな格ゲーや音ゲーでは、有線接続に切り替えることでさらに安心できる。
▼プロ向けコントローラーレベルではないものの、十分に実用的な反応性を備える。
▼各ボタンの押下感の確認
6軸ジャイロセンサーも搭載されており、Switchのジャイロ対応ゲームでの細かなエイム調整やカメラ操作もスムーズに行うことが可能。ジャイロの反応性も良好で、コントローラーの動きに対して機敏に追従してくれた。
▼ジャイロ機能を使用する様子
全体的に、スムーズで快適な操作感を実現できていると言える。
▼なお、セレクトボタン(-)とホームボタンを押し続けることで、ジャイロのキャリブレーションモードに移行する。
振動の4段階調整が可能
本製品は、デュアルモーターによる振動機能も搭載している。特にアクションやレースゲームでは、ヒットや衝突時の感覚がリアルに伝わり、プレイへの没入感を高めてくれる。
そして振動レベルは4段階(0%・30%・70%・100%)から調整可能。
▼ターボボタンを押しつつ、左スティックを上下させて振動の強弱を変更。
ターボ(連射)機能も搭載
そして本製品はターボ(連射)機能も搭載しており、設定したボタンを押すだけで、自動的に高速連射してくれる。アクションゲームでの連続攻撃や、シューティングゲームでの高速射撃など、素早い入力が必要な場面では活躍する機能だ。
▼連射機能を設定したいボタンを押し続けた状態で、ターボボタンを押すだけで、連射機能を設定可能。
このとき、ターボボタンを押す回数に応じて、異なる効果が得られる。
操作 | 効果 |
「連射を設定したいボタン」+「ターボボタン」1回押し | セミオートモード |
「連射を設定したいボタン」+「ターボボタン」2回押し | フルオートモード |
「連射を設定したいボタン」+「ターボボタン」3回押し | このボタンの連射機能を解除 |
「ターボボタン」を5秒間以上長押し | すべてのボタンの連射機能を解除 |
そして、ターボ(連射)レベルは3段階(8回/秒・15回/秒・25回/秒)から調整可能。
▼ターボボタンを押しつつ、右スティックを上下させてターボ(連射)レベルを変更できる。
『QRD Junior E5 Mini』のまとめ
今回紹介した『QRD Junior E5 Mini』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 非常にコンパクトかつ軽量なサイズ
- 長時間持ち続けても腕が疲れない
- 手の大きな方でも握り込みやすい
- 6軸ジャイロ搭載
- 振動の4段階調整に対応
- ターボ(連射)機能を搭載(3段階切り替えに対応)
- 約8時間の連続使用が可能
- リーズナブルな価格
悪かった点
- マクロ機能は非搭載
- 本格的なプロゲーミングには向かない
以上の通り、持ちやすさと使いやすさを両立したゲーミングコントローラーとなっている。
127×84×54 mm、約139gの非常にコンパクトかつ軽量な筐体サイズのため、小さな手にもフィットしやすく、子供にもうってつけだ。また、小型ながらもシッカリとしたグリップ感があるため、大人でも操作自体に支障は無かった。
リーズナブルな価格とコンパクトな筐体サイズに対して、十分に実用的な機能を搭載。一般的なゲーミングにおいて不便に感じることはないだろう。
一方でマクロ機能は搭載していない点に注意が必要だ。また、プロレベルの反応性は備えていないため、本格的なゲーミング用コントローラーとしては考えない方が良いだろう。
何はともあれ、SwitchやPC、スマホ等で手軽に使えるコントローラーを探している方や、快適にゲームを楽しみたいライトゲーマーなど、幅広い層におすすめできるモデルと言える一品だ。
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